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兔の字もまた象形から出来ています。図のごとく現代は兎が生じとなっています。
中国では、白兎は極めて端兆として称えられています。「抱朴子」という書物には「白兎は寿千年、五百に満つれば、即ち色白し」とでています。また、後漢代光武帝の建武13年蛮夷が白兎を献じてから、白兎が世に出る度に、端兆として歴史に記載されています。「白兎奉る表」梁の簡文帝書、「白兎進むる表」北周のゆ信書などにも王者の盛徳があれば必ずやってくる猛獣と言われています。
兎の耳の機能について
兎の耳はなぜ長いのか?
昔から世界中で人々の興味を引いていて、民話や絵画などにとりあげられてきました。先ず挙げられるのが、集音装置としての機能です。音を集めて聞くの効果的な構造になっています。仲間からの危険信号を伝える手段として、後ろ足で地面をたたく音を敏感に捕らえます。そして兎が逃げる際、耳を寝かせて走るのではなく、耳をたてて警戒して走ります。
次に体温調節に関して耳が放熱器官の役割を果たしているのです。人間以外の鳥獣類の多くは、体の表面が密生した毛や羽で覆われているせいで、熱を放散させる機能は低く、皮毛の少ない部分、即ちねずみの尾、牛の四肢と耳、犬の舌などで体温調整がなされています。
兎が無事に生きていく為に、聴覚、運動、体温調整などの機能を持つ器官に、如何に大きく依存しているかを示しています。
昔、中国に「藝」という弓の上手な王様がいました。藝は仙人から得た不老不死の霊薬を大切にしていましたが、汝我という妃が秘かに不老不死の霊薬を持って月に逃げてしまい永久に地球に帰って来れなくなったという話があります。
月を見て兎が跳ねるのは、月の中にいる兎を想うからだとの伝説は、月面を兎とみています。この兎は不老不死の薬をついていると考えられていました。
−うさぎうさぎ何みてはねる。十五夜お月さまみてはねる−
中国には、月餅という菓子が大昔からあります。包み紙は白兎の絵が書いてあります。中秋の名月には、月 を観賞しながら月餅をいただく風習があります。このことから関係するかどうか定かではありませんが、日本 では兎が餅をつくと伝承されています。
さて、兎の昔話や詩がよくありますが、北原白秋の「待ちぼうけ」の歌を紹介いたします。
一、待ちぼうけ 待ちぼうけ
ある日せっせと野良かせぎ
そこへうさぎがとんで出て
ころりころげた木のねっこ
二、待ちぼうけ 待ちぼうけ
しめたこれから寝て待とか
待てばえものは駆けてくる
うさぎぶつかれ木のねっこ
三、待ちぼうけ 待ちぼうけ
昨日鍬とり畑仕事
今日は頬づえ日向ぼこ
うまい伐り株木のねっこ
北原白秋作詩
この歌の元は中国の「守株の話」を歌ったものです。中国の前泰時代、宋の国の農夫がある日、桑畑で野良仕事をしていると、突然兎が飛び出し、桑の木の根っこに当たって気を失ったので、農夫は労せず、兎を得ました。それからは来る日も来る日も桑の根株を見守って兎を待ちかまえました。待ちぼうけのうちに田畑が荒廃してしまった、という話です。人間は働かねばならないと教えた詩です。
五郎辺衛窯 敬白
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