衆 楽 館 窯 元 説 明

   

・五 郎 辺 衛 窯    代表 武用 光一(備前市市議会議員) 

作風

花器、酒器、茶器、食器、置物とひろく手掛ける。作陶では「実用の機能性」を最重視。具体的には、型作りでは安定性や使いやすさ。器関係では酒がおいしくなったり、花が長く生きる、などを狙う。感性に訴える作品でも、作品がもたらす安らかさ、潤い、縁起などの効果を大切にする。

主な陶工

加藤逸郎、獅子掘達、浅井俊行、坂井良平、武用務、麻生久美エミリア

活動の特色

 昭和54年、備前市に誕生。
 明治元年に創業の酢・醤油の醸造元の老舗「株式会社 武用五郎辺衛商店」の経営による。
現在、本格的な大型の登り窯、平成窯天狗窯の二基を築き、松割木のみを用いた12日間の焚きしめにこだわり、毎月交互に窯出しを行い、年間15回の窯出しを目標にフル操業している。
 一度の窯焚きで約24トンの松割り木と700Lの木炭をふんだんに使う五郎辺衛窯の作品は、どれを取っても焼き上がりが素晴しい。
 また備前焼による水、穀物、茶の保存性など古くからの伝承の不思議を科学的な解明にも取り組んでいる。
 五郎辺衛窯では「実用の機能性、そして格調と趣きの深さを兼ね備え、それを手にする人に安らぎと親しみが滲むような、作品作り」を目標として作陶に励んでいる、大衆窯に徹した窯元である。
「備前焼の不思議」研究に取り組み、玉漿備前を製品化。注目を集めている。備前焼の玉で水質の改善、保存の長期化、静電気防止にも効果があるとみて研究中。

・炎 工 房     代表 中川 久秋

    平成7年 中川久秋と武用光一(五郎辺衛窯代表) により「備前焼を通じ障害者の雇用を確保し、社会福祉に貢献したい」この目標をもって設立した工房である。
 現在、1名の障害者の方とボランティアの方々によってビールコップ等を電気窯によって製造しているが、軌道に乗り次第一名でも多く障害者の雇用を確保したいとしている。
 また、県内の障害者支援団体とネットワーク造りに励んでいるが、世界規模に広げる構想をも模索中である。

(有)・備前メディアネットショッピングセンター『衆楽館』
 代表 武用 香与子

 昭和57年、100年前に建てられた生家を改築し、備前焼専門店(有)衆楽館として誕生。常に5000点以上の備前焼をご用意しており、誰もが親しめるお店として賑わっている。
 平成7年、(有)備前メディアネットショッピングセンター『衆楽館』に改名。備前焼の情報を世界に向けて発信している。