ころがし(窯変)説明

これは窯出し時の風景。(周りのものは既に窯出しされている。)
下に土台を置きその上に、横に寝かせて焼いたもの。
「窯変」
横寝かせで焼くことにより、作品が松の木灰に埋ってしまう。高熱のため、陶土に含まれている鉄分が炭素と化合して焦げ付いた模様になり、また、空気の流通が悪くなった部分は還元して青灰色になる。そして直接火が当たらなかった部分が鮮やかな赤に発色する。しかし、窯出し時にはほとんどが割れていたり、下の土台が 引っ付いてしまっており、作品として出品されるものは 極わずかである。 備前の中では最も高価な焼けとなる。

窯変たんこぶ
たんこぶのように引っ付いているのは、備前をころがして焼く時に下に置く、土台。
普段、このたんこぶ状のものを3つ位を土台にする。焼成時、上から松割り木の灰が掛かり、それが高温によって溶け、下の土台まで灰が流れ引っ付いてしまった。
このたんこぶがきれいに取れれば、作品として展示されるが、これは完全な失敗作。残念・・・・
窯出しによっては、ほとんどのものが作品にならない場合もある。
焼き上がる確立としては30%位か?